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『NEWSを疑え!』第168号(2012年12月3日特別号)

『NEWSを疑え!』第168号(2012年12月3日特別号)
◎テクノ・アイ:中国空母を引き離す米海軍の無人艦載機,いよいよ艦上実験へ(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記:北朝鮮ミサイル発射──世界が注目する張り子の虎・日本(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

中国空母を引き離す米海軍の無人艦載機,いよいよ艦上実験へ(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 中国海軍は11月23日、空母「遼寧」艦上で初めてJ-15戦闘機を発着艦させ、世界のメディアの注目を集めたが、その直後、米海軍が空母部隊の整備を進める中国をさらに引き離し、自らの空母打撃群の有効性を今後数十年間にわたって確保するための画期的な実験を、それも二つも、これ見よがしに行なったことは、もっと知られてよいだろう。

 J-15戦闘機や対艦弾道ミサイルによって米空母を東アジアから遠ざけようとする、中国の「接近阻止・領域拒否」(A2AD)戦略に対する切り札として、米国は2007年以前から、長距離無人攻撃機を空母から運用する構想を温めてきた。

 米海軍は11月26日、その無人艦載攻撃機の技術実証機X-47Bをパタクセント海軍飛行場(メリーランド州)から、160キロ南のノーフォーク海軍基地(バージニア州)へはしけで運び、クレーンで吊り上げて原子力空母「ハリー・S・トルーマン」の飛行甲板に降ろした。

 2011年2月に初飛行したX-47Bは、これまでに陸上での飛行試験を繰り返し行ってきたが、今回初めて空母艦上に降着装置(タイヤ)で「降り立った」ことになる。


空母「ハリー・S・トルーマン」に載せられるX-47B無人機
(11月26日、ノースロップ・グラマン撮影、米海軍提供)

 クレーンを使ってX-47Bを空母に載せたのは、飛行甲板上で安全にX-47Bを走行(タキシング)させるという、地味だが、無人艦載機の実用化には欠かせない実験のためだ。