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『NEWSを疑え!』第183号(2013年2月7日号)

『NEWSを疑え!』第183号(2013年2月7日号)
◎捕虜の扱いを定めたジュネーブ条約を整理しておこう
・「条約は必ず守られる」と思うのは、ナイーブすぎる
・そもそもジュネーブ条約とは、どういうものか?
・条約の表現・解釈がどうであれ、何をされるかわからない!
◎セキュリティ・アイ:米国高級紙への中国のサイバー攻撃はリスクに見合うのか(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ:戦闘職種への女性兵士配属を決めた米軍だが(西恭之)
◎編集後記:中国海軍の危険な火遊びの裏側

ストラテジック・アイ(Strategic Eye):

◇◆捕虜の扱いを定めたジュネーブ条約を整理しておこう◆◇

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:2013年正月、ツイッターで「軍事アナリストの小川和久さんはジュネーブ条約の内容を知らなかったのだと思う」とつぶやいた人がいました。私(坂本衛)でも概略を知っているジュネーブ条約を、小川さんが知らないはずはない。だから無視してもよいのですが、悪意をもって絡んでくる人がいる以上、このメルマガでジュネーブ条約のポイントを整理しておくのも悪くないと思います。いかがですか?

小川:「そのツイッターのやりとりは、『自衛隊を国防軍にするメリットは何か?』と質問してきた人に、私が『自衛隊を「日本の軍隊」だと正式に定め、世界に周知徹底しておくことで、たとえば国連平和維持活動で自衛官が武装勢力に拘束されたりしたとき国際法規に基づく捕虜の権利を主張できるようになる、などが考えられる。適切なものであれば名前は何でもよいだろう』という趣旨のツイートをしたことが、きっかけでした」

「まあ、もっと丁寧に、捕虜の権利を『より堂々と、より強い示威力や説得力をもって』主張できるようになる、とでも書けばよかったかもしれません。もちろん、そういう意味ですからね。ところが、私の回答を読んで、『では、現在の自衛隊のままでは捕虜の権利を一切主張できないのか。そんなはずはない。小川はジュネーブ条約を知らないのか』と、イチャモンをつけてきた人がいたわけです。ツイッターのまとめページ2つにリンクを張っておきます」

●小川和久氏『自衛隊を日本の軍隊として改組しないと国際法規に基づいた捕虜の権利を主張できない』
http://togetter.com/li/433011
●小川和久氏『自衛隊を日本の軍隊として改組しないと国際法規に基づいた捕虜の権利を主張できない』への反響
http://togetter.com/li/433968

Q:どうもネット上の字面だけを100%そのまま受け取って、行間を一切読まない、または読めないというか、字面にないことはその人が考えていないことだ、と短絡してしまう若者が多い。週に1度大学で教えていますが、私の学生たちもそんな感じですよ。とくにツイッターは、140字までと短いうえに、車中など落ち着かない環境で書くことがよくあるから、誤解を生じやすいでしょう。

小川:「そうかもしれません。そのとき私は知らなかったのですが、2012年11月24日、安倍晋三さんが総選挙に向けた決起集会で、自衛隊を国防軍にしなければ捕虜になったとき大変だ、と演説したことがありました。これをイラク派遣のときの『ヒゲの隊長』こと佐藤正久・参院議員もツイートしていたようです」

「この安倍発言と重ねて、小川も同じ考えなのだろうと思われたらしく、挙げ句には『小川や佐藤がブレーンにつくから、安倍はこんな発言をしてしまうんだ』といった妄想が流れたようでした。今回はジュネーブ条約について解説し、改めて私の真意をお伝えしましょう」