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『NEWSを疑え!』第196号(2013年3月28日号)

『NEWSを疑え!』第196号(2013年3月28日号)
【今回の目次】
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆知ってますか?「エリジブル・レシーバー」演習
◆国防総省のネットワークに36回も侵入
◆90年代、アメリカも「穴だらけ」だった
◆日本はアメリカに20年遅れ
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・中国調査船を呼び込む原発汚染水放出(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・核使用への米国民の嫌悪感は薄いというアンケート結果(西恭之)
◎編集後記
・「足に合った靴」を履くという姿勢

◇◆知ってますか?「エリジブル・レシーバー」演習

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q: 2013年2月28日号では、日本のセキュリティの典型的な弱点を聞きました。中国のサイバー攻撃に人民解放軍が関与しているという報告を受けて、オバマ政権はサイバーセキュリティ対策を強化する方針を表明。EUの欧州委員会(EC)もハッキングを受けた企業に当局への被害報告を義務づけようとしています。何も動きがないのは日本だけのようですが、いかがですか?

小川「2013年2月23日の『エコノミスト』誌によると、米グーグルのエリック・シュミット会長は、ちかく出版する著書の中で、中国を『もっとも洗練され、もっとも多産な』ハッカーと評しているとのことです。同誌は、アメリカでは多くの政治家が中国のハッキング行為に憤慨し、議会でいくつもの公聴会が開かれ、中国企業への厳しい措置が始まっていると伝えています」

「それなのに、日本ではこれといった動きがありません。そこで今回は、1997年にアメリカ国防総省がおこなったサイバー演習『エリジブル・レシーバー』についてお話ししましょう。日本の危機感が薄いのは、現在のセキュリティ体制にどれほど穴があるかを知らないからです。アメリカは、この演習で至るところに大穴が開いていると痛感し、深刻な危機感を抱いて、サイバー対策を強化していきました」

◆国防総省のネットワークに36回も侵入

Q:エリジブル・レシーバーとは、どんな演習だったのですか?

小川:「日本ではまったくといってよいほど報道されず、実施された当時は日本政府の情報関係者ですら知りませんでしたが、アメリカの情報機関や国防組織は1998~99年ころ、すでにサイバー攻撃を予知する体制を確立していました。インターネットのトラフィック(ネット上を行き来するデータの流れ)からサイバー攻撃を予知するもので、専門のアナリストが特別な装置を使ってトラフィックを監視していたのです」