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『NEWSを疑え!』第221号(2013年7月1日特別号)

『NEWSを疑え!』第221号(2013年7月1日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・中国海軍は世界最多の試験艦を運用する
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・いまの「外交ルート」で抗議してもねぇ…(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・中国海軍は世界最多の試験艦を運用する

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 地味な存在ゆえに注目されることは少ないが、中国海軍は世界で唯一、艦載兵器の実験・開発のために3隻の試験艦を運用している。

 ちなみに、海上自衛隊の試験艦は「あすか」1隻(2012年4月までは「あすか」「くりはま」の2隻)、米海軍は退役直前の艦船を試験艦として運用する形だが、中国海軍は3隻とも初めから試験艦として建造しており、多様な兵器を研究開発する熱意の高さをうかがわせている。

 中国初の本格的な試験艦「試験970」は中国の海上戦力が拡大を始める直前の1997年8月、上海の滬東中華造船廠で竣工し、就役した。

 1998年1月の南シナ海での航海では、「試験970」は満載排水量6000トンの船体に、電子対抗手段(ECM、敵のレーダーや通信の電波を妨害するシステム)、ミサイル垂直発射装置の試作品、ロシア製のMR-90対空火器管制レーダーを搭載してテストした。2000年には、電子情報収集艦の任務を帯びて日本近海を航行したこともある。

 2002年10月、中国海軍は艦艇の命名規則を改定、試験艦には中国人の著名な発明家の名をつけることになり、「試験970」は891号艦「畢昇」≪ひっしょう≫と改名された。畢昇は北宋時代の1040年代、活版印刷を発明した人物である。