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『NEWSを疑え!』第225号(2013年7月18日号)

『NEWSを疑え!』第225号(2013年7月18日号)
【今回の目次】
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆誰でもなれる軍事アナリスト
◆「海の中のことは言えない」
◆潜水艦のプロに誉められた処女作
◆広く読まれることの意味
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・メキシコ麻薬戦争、頂上作戦の結果は
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・武装勢力にらむイスラエル軍の大再編計画(西恭之)
◎編集後記
・タコツボという生息環境

◇◆誰でもなれる軍事アナリスト

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:前回メルマガで、小川さんと英語にまつわる話をうかがいました。今回も引き続いて体験談を聞きたいと思います。小川さんは、日本でも数少ない軍事アナリストのお一人です。軍事アナリストになる方法を教えてくれませんか?

小川:「私は若い人たちから、よくメールやツイッターで、『軍事アナリストになるにはどうしたらいいの?』という質問を受けます。そこで、私がどんな道を歩んで軍事アナリストになったか、をお話しすることにしましょう」

「最初に申し上げておきたいのは、なぜ『軍事アナリスト』なのか、なぜ『軍事評論家』ではないのか、という点です」

「結論から言えば、先進国で『軍事評論家』が存在するのは日本ぐらいのものです。軍事は国家の存亡、国民の生命に関わるテーマですから、分析の対象にするのは当たり前です。だからアナリストの仕事なのです。私は評論や批評を認めていますが、いかに芸術の域にある文芸評論であっても、一種の感想である点は否めません。『軍事アナリスト』という立場が当たり前になって初めて、安全保障、軍事問題をめぐる日本の議論も科学的かつ論理的になり、趣味的なマニアのレベルから脱した健全な大人の議論になると信じています」

「軍事アナリストの仕事は、事実とデータを踏まえた客観性を目指すのが基本です。いわば、軍事に関するイデオロギー的な立場を決める前にわきまえるべき常識について、広く国民に提示していくわけで、この部分が定着することにより、一貫して続いてきた不毛な議論が整理されるのではないかと考えています」

「私は講談社の『週刊現代』で記者をしながら、軍事の専門家になる道をめざし、1984年、独立と同時に『原潜回廊』という本を出しました。日本列島周辺におけるアメリカとソ連の『海の中での熾烈な戦い』を、ルポルタージュ的な手法と専門的な分析を交える形で描いた作品です。この本の出版に至るまでの経緯をお話しするのが、いちばんわかりやすいだろうと思います」