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『NEWSを疑え!』第226号(2013年7月22日特別号)

『NEWSを疑え!』第226号(2013年7月22日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・空中給油機は被災地にも燃料を運ぶ
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・政府専用機が更新されるというが…(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・空中給油機は被災地にも燃料を運ぶ

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 空中給油機といえば、文字どおり飛びながら他の航空機に給油を行なうのが第一の任務だが、日本でほとんど知られていないのが、それに次ぐ重要任務として位置づけられている地上の燃料タンクやタンクローリーに給油を行なう任務だ。

 地上への燃料の空輸は、被災地と周辺の飛行場を、消防防災ヘリやドクターヘリの拠点として継続的に利用するためにも欠かせない機能である。飛行場が無傷でも、広い一帯の道路が寸断され、燃料の陸上輸送が不可能となり、備蓄が底をつけば、その飛行場はヘリの拠点となりえないからだ。

 東日本大震災でも、全国から防災ヘリが集中した山形空港には、嘉手納飛行場の第17特殊作戦飛行隊、第18兵站即応中隊、普天間飛行場の第172海兵航空団支援中隊が前方武装・給油拠点(FARP)を設営した。そこへ嘉手納から飛来したMC-130P特殊作戦機は、1機あたり16トンの燃料を降ろした。

 沖縄県のキャンプ瑞慶覧に司令部を置く第1海兵航空団は、ヘリコプターや地上部隊の作戦を支えるFARPの設営訓練を、沖縄県内で定期的に行なっているが、日本国民が在日米軍の燃料空輸能力と、その災害時の効果を目の当たりにしたのは、東日本大震災に対するトモダチ作戦であった。沖縄のメディアは、そうした活動を伝えることもなかった。

 世界の空中給油機を給油の対象で分類すると、戦闘機、輸送機、爆撃機などに給油を行なう、KC-135やKC-767のような大型ジェット機と、戦闘機やヘリに給油を行なう、C-130輸送機の派生型に大別することができる。航空自衛隊はKC-767を4機、KC-130Hを1機保有している。