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『NEWSを疑え!』第229号(2013年8月1日号)

『NEWSを疑え!』第229号(2013年8月1日号)
【今回の目次】
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆「抑止力」を説明できない日本人
◆沖縄海兵隊の役割
◆シェリングを知らない日本の学者
◆日米同盟を見れば日本に手を出せない
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・パキスタン、イラク、リビアで過激派が大量脱獄
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・戦略原潜の重さにあえぐ英国海軍(西恭之)
◎編集後記
・「カケツケケイゴ」なんて言うなよ

◇◆「抑止力」を説明できない日本人

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q: 2013年6月20日号の編集後記「『海兵隊は日本を守らない』という議論」で、小川さんは「近いうちに、抑止力の議論についておさらいをしたい」と書いています。今回は、抑止力についての考えを聞かせてください。

小川:「その編集後記は、ある全国紙の記者に『海兵隊は日本を守るためにいるのではなく、日本から出撃して戦う能力を磨くために、日本国内で訓練しているってホントですか?』と聞かれたことから書きました。情報源をたずねると、記者は『自衛隊OB』だと言うので、私は『またか!』と呆れました。6月6日号〈「自衛隊『制服組』でも、こんなことがある」〉で紹介した事例に、とんでもない発言が一つ追加されたわけです」

「『沖縄に駐留するアメリカ海兵隊は海外で戦争するための部隊』という主張は、自衛隊OBからも聞かれます。米軍基地の県外移転を求める沖縄では、さらに『海兵隊は荒くれ者ぞろいの人殺し集団だ。さっさと出ていってくれ』とまで罵られます。海兵隊が何のために沖縄にいて、どのような抑止効果を発揮しているかについて、何も知らず、知ろうともしない日本人が少なからずいるのは、本当に困ったことです」

「抑止力で思い出すのは、鳩山由紀夫・元首相が2010年5月に沖縄を訪問したときに語った『学べば学ぶにつけ、(海兵隊部隊が)連携し、抑止力が維持できるという思いに至った』という言葉ですね」

「稲嶺進・名護市長との会談後、記者団の質問に答えたもので、記者たちが『抑止力の問題は(2009年夏の)衆院選の時点でもわかっていたはずで、認識が浅かったのでは』と問うと、鳩山さんは『当時は海兵隊が必ずしも抑止力として沖縄に存在しなければならないとは思っていなかった』『(認識が)浅かったと言われればその通りかもしれないが、すべてを県外、国外に踏み出すという結論にはならなかった』などと語りました」

「実は鳩山さんの『学べば学ぶにつけ』は、私が2010年3月に出した『この1冊ですべてがわかる 普天間問題』(ビジネス社)という本を沖縄に向かう飛行機の中で読んだ結果とのことです。別に私が勧めたのではなく、民主党の国会議員が『この本の3章と4章あたりに目を通したほうがいい』と勧めたと聞きました」


『この1冊ですべてがわかる 普天間問題』
http://www.amazon.co.jp/dp/4828415742