『NEWSを疑え!』は有料メールマガジンコンテンツです。バックナンバーは会員登録をされた方のみ読む事が出来ます。
  • 会員登録をされていない方は「購読する」ボタンより購読手続きを行って下さい。
  • 購読する

  • 会員の方は枚ページログイン後「バックナンバーを読む」ボタンよりお読みいただけます。
  • バックナンバーを読む

『NEWSを疑え!』第234号(2013年8月22日号)

『NEWSを疑え!』第234号(2013年8月22日号)
【今回の目次】
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆記録とは後世のために歴史を編む作業だ
◆日本には秘密交渉のルールがない
◆黙っていても官僚は記録を残す
◆歴史の当事者としての自覚
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・スエズ運河をにらむシナイ半島のゲリラ
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・緊縮財政で米統合軍にも大ナタが振るわれる?(西恭之)
◎編集後記
・10周遅れのホワイトハッカー

◇◆記録とは後世のために歴史を編む作業だ

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:安倍晋三首相が2013年6月、2002年9月17日の日朝首脳会談を準備した元外務審議官の田中均氏を、フェイスブックで「外交官として決定的判断ミス」「彼は交渉記録を一部残していない」「彼に外交を語る資格はない」などと、異例の強い調子で批判しました。なかでも気になったのが、交渉記録が残されていないという指摘です。今回は、これについての考えを聞かせてください。

小川:「その昔、国会でロッキード事件の証人喚問が開かれたとき、田中角栄元首相の”刎頸《ふんけい》の友”だった国際興業の総帥・小佐野賢治氏が『記憶にございません』という言葉を連発。これは1976年の流行語になりました。実は、この言い方を小佐野氏に事前にアドバイスしたのは読売新聞のK記者でした。いま問題になっているのは、それと同じような『記録にございません』という問題ですね」

安倍さんのフェイスブックへの書き込みには、きっかけがありました。田中均さんがまず毎日新聞の『保守主義と歴史認識』と題する連続インタビュー記事で、日本が自己中心的な、偏狭なナショナリズムによって動く国だというレッテルを貼られかねない状況が出てきていると懸念を表明。対中外交に関しても、声を大にして牽制するばかりでなく、日中関係がいかに大事か語るべきだ、と抑制的な姿勢を求めました」

「これだけなら、どうということはない常識論ですが、安倍さんには小泉内閣の時に一緒に仕事をした間柄として、黙ってはいられない過去があったようです。田中さんのインタビューでの発言に対して、安倍さんは北朝鮮・平壌で小泉純一郎首相と金正日・朝鮮労働党総書記が会談して『日朝平壌宣言』に署名し、翌月に拉致被害者5人が帰国した2002年の出来事を例に挙げて、『あなたにそういうことをいう資格があるのか』と反論したわけです」

●毎日新聞2013年6月12日
保守主義と歴史認識:/1 右傾化、日本攻撃の口実に 田中均氏に聞く
http://mainichi.jp/select/news/20130612ddm005010116000c2.html

安倍晋三首相のフェイスブック
https://www.facebook.com/abeshinzo

●同じく6月12日記事
毎日新聞のコラムで元外務省の田中均氏が、安倍政権の外交政策について語っています。
このインタビューを読んで、私は11年前の官房副長官室での出来事を思い出しました。