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『NEWSを疑え!』第237号(2013年9月2日特別号)

『NEWSを疑え!』第237号(2013年9月2日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・これがシリア化学兵器調査団の臨床ガイドだ
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・シリア直近にもいる米海兵隊(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・これがシリア化学兵器調査団の臨床ガイドだ

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 国連の調査団がシリアに入国し、化学兵器使用の有無を8月26日から調査していたが、試料の採取を終えて31日に出国した。試料の検査はオランダで行なわれ、結果が判明するまで最長で2週間かかるとされる。

 調査団に参加している世界保健機関(WHO)は27日、『化学的に汚染された患者の初期臨床管理に関する暫定ガイドライン』を急遽、英語とアラビア語で発表した。

 このガイドラインは英語版の21ページの簡潔な文書で、1)医療施設に現れた患者を管理する手順のフローチャート、2)患者が化学兵器にさらされたのかを判断する方法、3)除染の方法、4)トリアージ(被害が医療体制を上回る非常事態における患者の優先度の決定)のフローチャート、5)化学物質別の症状と治療法、を明示する内容となっている。

 医療関係者はまず防護服を着用して患者を待ち、患者が化学兵器にさらされたことがわかっているか、症状がある場合、除染とトリアージを行なう。そのうえで、患者の気道・呼吸・血液循環(ABCと略称)を維持し、化学物質別の治療を行なう。化学兵器にさらされたのか不明で、症状がない患者についても、その後に症状が遅れて現れないか見守る。

 トリアージのフローチャートは、化学兵器が使用された場合、医療体制を大幅に上回る数の患者が発生する可能性が高いことを改めて示している。

 トリアージの判定分類は、「死亡、または救命の見込みが低く、救命行為が結果として全体の不利益になる」ことを黒いタッグで示し、搬送・救命処置を行なう患者の優先順位を、高い順に赤、黄、緑のタッグで示す。


東京消防庁のトリアージ・タッグ