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『NEWSを疑え!』第239号(2013年9月9日特別号)

『NEWSを疑え!』第239号(2013年9月9日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・シリアで使われるか、米軍の化学兵器無力化兵器
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・五輪開催地になったということは…(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・シリアで使われるか、米軍の化学兵器無力化兵器

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 米国は、化学兵器の使用を処罰し、テロ組織の化学兵器保有を容認しないという国際公約の信頼性を高めるため、民間人への被害を局限する「生物化学剤無力化兵器」の開発を続けてきた。

 国際社会は民間人の保護を理由に化学兵器に反対しているが、化学兵器を無力化するための作戦行動で多数の民間人を巻き添えにすることになれば、国際公約と矛盾する結果を招くことになるからだ。

 しかしながら、この矛盾の解消を目指す「生物化学剤無力化兵器」によっても、現在のシリアの化学兵器を空爆によって無力化し、民間人の被害を防ぐことは不可能に近い。

 まず、いかなる精密誘導兵器も、目標の正確な位置情報がなければ有効性を発揮しないが、シリアの化学兵器の位置情報は限られている。

 また、生物化学剤無力化兵器の中には、爆発などによる危害が及ぶ半径が狭い範囲に限定される場合でも、治療が不可能な被害を人に与えるものもある。民間人を誤爆した場合、それが空爆の規模を局限しようとした結果であっても、世論の批判は避けられない。



危害集中兵器の原型となった小直径爆弾(米空軍CG)