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『NEWSを疑え!』第243号(2013年9月30日特別号)

『NEWSを疑え!』第243号(2013年9月30日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・福島第一の汚染水「トリチウムを除去できない」は本当か
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・「固定翼機」としてオスプレイを眺めると…(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・福島第一の汚染水「トリチウムを除去できない」は本当か

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 次々と汚染水処理をめぐるトラブルに見舞われている東京電力福島第1原発の敷地には、汚染水からセシウム除去装置または多核種除去設備(ALPS アルプス、試運転中断中)によって、トリチウム(三重水素)以外の放射性物質を、海洋放出できる基準値以下に除去した後、残されたトリチウム水も貯留されている。

 水素の同位体であるトリチウムは、水分子として存在する。トリチウムの放射線は弱いベータ線(電子線)なので、外部被ばくの危険はないが、トリチウムを呼吸や飲食によって吸収すると、体外に排出されるまで数週間、内部被ばくすることになる。

 トリチウム水が貯留されている背景には、これまで東京電力が主張してきた「汚染水からトリチウムを除去できる技術はない」「トリチウム水は陸上で貯留しなければならない」という前提がある。だが、福島第1原発から生まれる汚染水全体のリスクを最適に管理するためには、この前提そのものから疑う必要がある。



福島第1原発H4タンクエリア(原子力規制委員会

汚染水対策検討ワーキンググループ第4回資料1より)

 東京電力は今年4月26日付『資料4-1 福島第一原子力発電所のトリチウムの状況について』で、7つの除去技術の例を挙げたうえで、「福島第一に適用できるものは見つかっておらず、今後も引き続き調査を行う」としている。政府の汚染水処理対策委員会も9月13日、トリチウム除去などは有効な対策が見当たらないとして、技術を国際公募することを決めた。