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『NEWSを疑え!』第269号(2014年1月20日特別号)

『NEWSを疑え!』第269号(2014年1月20日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・攻撃ヘリと無人機の一体的運用が始まる
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・日本も早期警戒衛星を持つというけど…(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・攻撃ヘリと無人機の一体的運用が始まる

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 1980年代以後、米陸軍のヘリコプターが地上を攻撃する作戦は、OH-58カイオワ観測ヘリが偵察した目標を、AH-64アパッチ攻撃ヘリが対戦車ミサイル、ロケット弾、機関砲で攻撃するという組み合わせで行なわれることが多かった。

 ところが、米陸軍は現在、OH-58の偵察任務をAH-64攻撃ヘリとMQ-1Cグレイ・イーグル無人攻撃機に分担させ、OH-58を廃止することを検討している。最新型のAH-64Eアパッチ・ガーディアン攻撃ヘリは、滞空時間の長いMQ-1C無人攻撃機が撮影した映像を受信し、MQ-1Cを指揮することができるからだ。



OH-58Dカイオワ観測ヘリ

 OH-58の初期型はベトナム戦争に投入されたが、現役のOH-58Dは1985年以後製造され、主ローターマストの上に特徴的な球形の照準器を備えている。一部の機体は胴体の左右に兵装パイロンを取り付け、対戦車ミサイル、ロケット弾、または機関銃で武装している。

 小回りが利くOH-58Dは、2001年以後のアフガニスタンとイラクで、待ち伏せ攻撃の発見や市街戦での精密な攻撃に活躍したが、35機が戦闘または事故で失われた。



RQ-7シャドー無人偵察機

 米陸軍はOH-58の近代化改修型として、RQ-7シャドー小型無人機の観測データを受信し、RQ-7を指揮することができるOH-58Fを開発し、昨年4月に飛行させた。RQ-7の巡航速度は時速130キロにすぎないが、OH-58ヘリの3倍の6時間にわたって滞空し、偵察・監視を行なえる。