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『NEWSを疑え!』第273号(2014年2月3日特別号)

『NEWSを疑え!』第273号(2014年2月3日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・中国も極超音速滑空ミサイルを試射
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・女性初の首相秘書官の本当の任務(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・中国も極超音速滑空ミサイルを試射

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 中国軍は1月9日、山西省太原衛星発射センターから弾道ミサイルを用いて飛翔体を打ち上げ、最高速度マッハ10(秒速3.4キロ)の極超音速で中国上空を滑空させた。太原から中国と外国の国境までの最大距離は約3000キロだが、この極超音速滑空体なら15分ほどで到達できる。

 この試射は米軍に探知され、対地攻撃兵器を開発するための実験として米国で報道された。6日後、中国国防部は試射を行なったことを認め、科学研究目的の実験であり、いかなる国または特定の目標を狙ったものでもないと主張した。

 こうした飛翔体は、大気上層に打ち上げられ、水切り石のように一定の密度の大気層に弾かれて滑空し、極超音速で目標地点へ落下する。高度30-100キロの空間を、空気抵抗を利用して機動する滑空体は、弾道飛行するミサイル弾頭とは飛び方が異なるので、既存のミサイル防衛システムによる迎撃は難しい。

 米軍は既に2011年11月、「先進型極超音速兵器」(AHW)を打ち上げて滑空させ、合計3800キロ飛行させる実験に成功している。2013年5月には、極超音速飛行の別の方式である、スクラムジェット機の飛行実験にも成功した(詳細は2011年11月24日号、13年5月13日号のテクノ・アイをご参照ください)。



極超音速滑空体のイメージ図(米国防高等研究開発局)

 それにもかかわらず、米国防総省のケンドール次官(調達・技術・兵站担当)は1月28日、今後5年から10年で中国が米国に追い付く可能性が高い軍事技術の例として、極超音速技術を挙げた。