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『NEWSを疑え!』第279号(2014年2月24日特別号)

『NEWSを疑え!』第277号(2014年2月17日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・偵察衛星は高高度無人機に置き換わる?
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・日本の尖閣領有、動かぬ証拠(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・偵察衛星は高高度無人機に置き換わる?

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 特定地域の上空18キロ以上に数日間とどまり、データ中継や地上の観測・偵察を継続的に行なうことができる、高高度滞空型無人機の実用化が近づいている。高高度無人機は、他の航空機よりも視野(通信範囲)が広いうえに、人工衛星よりも通信機能、観測能力、費用、ステルス性が優れているので、高価で脆弱な衛星の機能を代替する潜在力がある。

 米国のアエロバイロメント社は2月6日、無人機「グローバル・オブザーバー」を中心とする「大気圏内衛星システム」を輸出する用意があると、インド・ニューデリーの兵器見本市で発表した。ボーイングの無人機「ファントム・アイ」は2月12日、実験機として米航空宇宙局(NASA)と米空軍に認証され、高度と滞空時間の限界までの試験飛行を、ロサンゼルス北方の空域で行なえるようになった。



グローバル・オブザーバー(米空軍撮影)



ファントム・アイ(NASA撮影)

 観測・偵察やデータ中継を高高度で行なう最大の利点は、視野(通信範囲)の広さだ。機器を載せた無人機を高度20キロに滞空させれば、地平線までの距離は500キロもあるので、日本海中部から北朝鮮全土を監視して、弾道ミサイルの発射を探知することも可能になる。高高度無人機を「大気圏内衛星システム」として利用できる用途は少なくない。

 高高度無人機には、人工衛星よりはるか地表近くに滞空することによるメリットも大きい。地上を撮影するカメラの解像度は高度に反比例するから、その点だけを見ても高高度無人機が人工衛星より有利な条件にあることは明らかだ。