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『NEWSを疑え!』第280号(2014年2月27日号)

『NEWSを疑え!』第276号(2014年2月13日号)
【今回の目次】
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆「新兵器」から島嶼国家の防衛を考える
◆創設される日本版海兵隊・水陸機動団
◆水陸両用装甲車と機動戦闘車
◆ようやく理解された両用戦能力の必要性
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・政府の攻勢でメキシコ麻薬組織は壊滅か
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・ファネル大佐の発言は米国の本音(西恭之)
◎編集後記
・自衛隊は他国の領海を無断で通る?

◇◆「新兵器」から島嶼国家の防衛を考える

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:安倍晋三内閣は2013年12月17日、「平成26年度以降に係る防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画(平成26年度~平成30年度)」を閣議決定しました。防衛計画大綱は、おおむね10年間をメドに安全保障政策や防衛力の規模を定めた中長期的な基本計画の指針です。中期防衛力整備計画(中期防)のほうは、大綱に基づいて5年間の政策や装備調達量を定めた具体的な計画ですね。いずれも2014年4月がスタートですが、今回は計画に登場した「新兵器」について解説してください。

小川:「2014年度からの防衛計画大綱・中期防衛力整備計画で登場し、新しい防衛のあり方を象徴する『新兵器』は、水陸両用装甲車と機動戦闘車の2つです。日本の防衛力は、これら新兵器を導入することが決まって、ようやく島嶼国家の防衛力らしい方向に向かいはじめました。また、陸上自衛隊のあり方も『島嶼国家の陸軍』という方向がはっきり定まった、といえるでしょう」

「いうまでもなく日本は、国土のすべてが7000近い島からなる島国です。日本列島をつくる島嶼の数は、島の定義や数え方によっては約3700ともされます。いずれにせよ、とくに大きな島は本州、北海道、九州、四国の4つだけで、面積100平方キロ以上の比較的大きな島でも30に満たない数です。日本は、淡路島や小豆島など瀬戸内海の島々、弓型の『日本弧』に平行する佐渡島など近海の島々、伊豆七島─マリアナ弧に沿う伊豆諸島や小笠原諸島、琉球弧に沿う南西諸島など、海とともに生きる多くの小島が国土をつくっています」

「こうした島々を防衛するには、島に上陸した相手を、こちらも腹背を衝く形で上陸して叩く必要があります。それには揚陸艦艇や水陸両用の能力をもつ部隊・装備が不可欠です。しかし、これまでの陸上自衛隊の師団編成は、ヨーロッパ大陸や中国東北部の大平原で機械化師団や戦車師団同士が戦うための組織をダウンサイジングしたようなものでした。日本は多数の島からなる島嶼国家で、しかも専守防衛を掲げているのですから、島国を守り切る編成・装備でなければならないのに、一般論で軍事組織を編成し、日本の実情に合ったものにしてこなかったのです

●防衛大綱と防衛力整備(防衛省・自衛隊)
http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/guideline/index.html

●平成26年度以降に係る防衛計画の大綱について
(平成25年12月17日 国家安全保障会議決定 閣議決定)
http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/guideline/2014/pdf/20131217.pdf

中期防衛力整備計画(平成26年度~平成30年度)について
(同)
http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/guideline/2014/pdf/chuki_seibi26-30.pdf