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『NEWSを疑え!』第286号(2014年3月20日号)

『NEWSを疑え!』第286号(2014年3月20日号)
【今回の目次】
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆いまのところ80点――安倍政権の通信簿
◆国際的に通用するよう軌道修正
◆羅針盤・アッキーの影響力
◆日本版NSCが着手すべき課題
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・CIAの議会監視を学生記者がスクープ
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・米国軍事記者のカガミ、その取材手法は…(西恭之)
◎編集後記
・しらみつぶしに「たら」「れば」を追う

◇◆いまのところ80点――安倍政権の通信簿

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:第2次安倍晋三政権が2012年12月26日に誕生し、1年3か月がたとうとしています。3.11東日本大震災・福島第一原発事故からは丸3年。年度末というタイミングですから、今回は、安倍政権のここまでの評価を聞かせてください。安倍政権に通信簿をつけるとすれば、どうなりますか?

小川:「安倍さんは12年暮れの衆院総選挙の前から、徹底的な金融緩和・機動的な財政出動・成長戦略を必ず実行すると訴え、人びとは大きな期待を抱きました。2009年の政権交代で待望された民主党政権が、あまりに期待外れだったこともあって、自民党は総選挙に大勝し、安倍さんは直後にアベノミクスの3本の矢ということで1本目と2本目の矢を放ち、円安と株高が急速に進みました。ここまでは期待どおりで、安倍政権の仕事は経済を中心に高く評価され、文句を言う人もいませんでしたね」

「ところが、アベノミクス3本目の矢の成長戦略が、各方面の抵抗もあってなかなか固まらず、13年6月に閣議決定された『日本再興戦略─JAPAN is BACK─』は、いま一つ総花的で具体性に欠けるという見方が強かった。さらに、その問題を徹底的にやるはずだった秋の国会が、成長戦略国会というより、特定秘密保護法国会になってしまった

Q:それまでは、安倍さんのタカ派的な姿勢が気にくわなかった人も、円安と株高には文句のつけようがなくて黙っていた。それが「衣の下から鎧が見えた」という感じでワーッと批判しはじめた。メディアにも、そんな部分が少なからずあったでしょう。

小川:「しかも、安倍さんは2013年の暮れに靖国神社に参拝した。また、安倍さんの『お友だち人事』らしいNHKの経営委員や、彼らが選んだNHKの会長がおかしな発言をした、というので問題になりました」

靖国参拝を善意に解釈すれば、安定政権を築いていくために、安倍さんはこれまでの支持者に仁義を切っておく必要があったのだろうと思います。約束した以上、1度は首相として靖国に行かなければならない。それを済ませておかなければ、それまでのタカ派路線を国際的に通用するように軌道修正したくてもできない、ということですね。だから、菅義偉官房長官はじめ、周囲が止めたにもかかわらず参拝した。それでアメリカまでが『失望』を表明せざるをえなかった」