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『NEWSを疑え!』第291号(2014年4月7日特別号)

『NEWSを疑え!』第291号(2014年4月7日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・1年半も飛び続ける米国小型シャトルの謎
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・無人機事件と『エンド・オブ・青瓦台』(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・1年半も飛び続ける米国小型シャトルの謎

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 米空軍の再使用型宇宙往還機X-37Bは、2012年12月11日に打ち上げられ、地球の周りを480日以上回っており、スペースシャトル型の宇宙船の飛行時間記録を更新している。任務は公表されていないものの、このタイプの宇宙船は軌道を変更する能力が高いので、自国の人工衛星の修理や燃料補給、そして他国の衛星の監視といった任務に適している。

 スペースシャトルが自らの液体水素エンジンと固体燃料ブースターによって離陸し、軌道の近くまで上昇したのに対し、X-37BはアトラスVロケットのペイロードとして打ち上げられる(アトラスVロケットについては3月17日号のテクノ・アイをご覧ください)。全長8.9メートル、全幅4.5メートルというサイズはスペースシャトルのほぼ4分の1で、全備重量は4990キログラムである。


アトラスVロケットに搭載中のX-37B
再使用型宇宙往還機(2010年4月)

 宇宙空間での任務が終わると、X-37Bはヒドラジンエンジンを用いて軌道を離脱し、指定された滑走路に自動的に着陸する。自動着陸能力のある宇宙船は、1988年に一度だけ飛行したソ連版スペースシャトル・ブラン以後、X-37Bが初めてである。

 X-37Bに至る再使用型宇宙往還機の開発は、航空宇宙局(NASA)、国防高等研究計画局(DARPA)、ボーイングが始めた。2006年8月にはX-37Aが航空機から投下され、着陸に成功した。その成果をもとに、空軍とボーイングは2006年11月、X-37B軌道実験機の開発に着手し、さらに要求性能として、270日間軌道に滞在する能力を加えた。