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『NEWSを疑え!』第296号(2014年4月24日号)

『NEWSを疑え!』第296号(2014年4月24日号)
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆マレーシア機失踪の「読み方」
◆「最悪の事態」は大規模テロ
◆パイロットが疑われるのは
◆なぜ民間衛星は浮遊物を発見できたか
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・住民を空から監視していた米保安官局
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・監視技術でロシアの特殊作戦を見破る(西恭之)
◎編集後記
・「引かれ者の小唄」と謝罪外交

◇◆マレーシア機失踪の「読み方」

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:クアラルンプールから北京に向かったマレーシア航空370便が消息を絶って1か月半。フライトレコーダーが発信した可能性があった信号はバッテリー寿命の1か月余りで途絶え、不明機体の発見はますます難しくなっているようです。今回は、この失踪事件の「読み方」を解説してください。

小川:「失踪事件の概要を最初にお話ししておきましょう。マレーシア航空370便は2014年3月8日午前0時41分(現地時間)、乗員12人を含む239人を乗せてクアラルンプール国際空港を離陸しました。行き先は中国の北京首都国際空港で、ほぼ6時間のフライト後、午前6時30分に着陸する予定でした。乗客は国籍別に中国152人、マレーシア38人、インドネシア7人、オーストラリア6人、インド5人などで、乗員は全員マレーシア人です」

「ところが、370便はクアラルンプールに近いスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港(スバン空港)管制当局と、離陸後およそ50分たった午前1時30分に交信したのを最後に連絡を絶ち、行方不明となりました。最後の交信時は、ベトナム南部の沿岸に近い海の上を飛行中だったとされます。事故やハイジャックなど異常事態を示す連絡はなく、救難信号も出ていません

「マレーシア空軍によると、防空レーダーなどから370便は北京の逆方向に引き返したとみられ、マレー半島を東から西へと横断。クアラルンプール北西のマラッカ海峡上空でレーダーから消えてしまいました」

「その後、民間の通信衛星が受信した370便からの自動発信データから、同機は消息を絶ってから7時間近く(離陸からは7時間半)飛び続けていたと判明します。370便が向かったのは北方ルートの『タイ北部~中国~カザフスタン・トルクメニスタン国境地帯』または南方ルートの『インドネシア~インド洋南部』のいずれかと推定されました。消息不明となった地点を中心に南北に延びる弧(円弧の3分の1ほど)のエリア内ですね」