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『NEWSを疑え!』第297号(2014年4月28日特別号)

『NEWSを疑え!』第295号(2014年4月28日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・深海底に設置される米軍の秘密兵器
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・レーダー照射禁止を受け入れた中国の思惑(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・深海底に設置される米軍の秘密兵器

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 3月8日に失踪したマレーシア航空370便の捜索の難航は、どの国も深さ数千メートルの海底にある物体を探す能力をほとんど備えていないという現状を浮き彫りにした。

 しかし、その一方で現状を逆手にとるシステムの開発が着々と進められている。深海底に秘密のうちに設置された物体は、それが海中にあるのかどうかさえ、設置した者以外は知る方法がないことを逆用し、情報収集用のセンサーや、戦闘を支援するデコイ(おとり)を深海に配備し、必要な時に海面へ浮上させることができるなら、相手が予測できない時と場所に奇襲的に浮上するという点で、相手にとって対抗手段のない兵器となるからだ。


世界の海のほぼ半分は水深4000メートル以上の深海である
(NASA World Wind)

 米国防総省は緊縮財政の下、こうした非対称的な優位をもたらす兵器に研究開発費を集中する方針を打ち出している。

 国防高等研究計画局(DARPA)の来年度(今年10月1日以後)予算案における、深海底から浮上する「上方落下ペイロード」の研究開発費は、今年度から59パーセント増え、1896万ドル(19.4億円)に上る。それより浅い深度で、無人潜水艇や無人航空機を格納して運搬する無人潜水艦「ヒドラ」の研究開発費は、今年度比2倍の2990万ドル(30.億円)となる(米国の潜水艦発射型無人航空機とその対中戦略における意義については、小川和久・西恭之共著『中国の戦争力』をご覧ください)。