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『NEWSを疑え!』第300号(2014年5月12日特別号)

『NEWSを疑え!』第300号(2014年5月12日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・イージス艦が衛星攻撃能力を備える
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・度しがたい防衛省OBを重宝するマスコミ(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・イージス艦が衛星攻撃能力を備える

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 米海軍は5月1日、新しいミサイル追跡艦「ハワード・O・ローレンツェン」が3月31日、初期運用能力(最小規模の部隊が兵器システムを運用し、維持する能力)を達成したと発表した。

 この補助艦の公式の任務は、外国の弾道ミサイル発射実験を監視し、軍縮条約に違反するミサイルが開発されていないことを検証することだが、実を言えば、米海軍のイージス弾道ミサイル防衛システムを、人工衛星に対する攻撃に転用するための能力も備えている。

 ミサイル追跡艦とイージス艦が連携して衛星を攻撃する能力は、2008年2月21日、イージス巡洋艦「レイク・エリー」によって実証された。「レイク・エリー」は、ミサイル追跡艦「オブザベーション・アイランド」からの情報をもとに、スタンダード・ミサイル3(SM-3)を発射し、太平洋上空247キロの偵察衛星「USA-193」を破壊することに成功した。



イージス巡洋艦レイク・エリーから偵察衛星USA-193へ

発射されるスタンダード・ミサイル3(米海軍撮影)

 衛星攻撃実験の目標とされた米軍の偵察衛星USA-193は、2006年12月14日に軌道に投入されたものの、数時間後に故障して通信が途絶え、軌道高度を維持できなくなっていた。

 米政府は2008年1月、USA-193をミサイルで破壊する方法の検討を始め、2月14日、「衛星が地上に落下すると、搭載しているヒドラジン燃料から、数百メートル四方の有毒な雲が発生するので、SM-3ミサイルを用いて衛星を高度約240キロで破壊する」と発表した。