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『NEWSを疑え!』第331号(2014年9月4日号)

『NEWSを疑え!』第331号(2014年9月4日号)
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆地対空ミサイルを「おさらい」しよう
◆赤外線誘導型とは
◆レーダー誘導型とは
◆マレーシア機撃墜の「ブーク」は?
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・イラクで株を上げたクルド労働者党
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・ハマスを停戦に追い込んだ熾烈な空爆(西恭之)
◎編集後記
・どこに行った防大の紳士教育

◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)

◇◆地対空ミサイルを「おさらい」しよう

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:当メルマガ第322号(2014年7月31日号)の編集後記「機能していない校閲部、紙面審査委員会」で小川さんは、ノンフィクション作家・柳田邦男さんが毎日新聞のコラムに書いた地対空ミサイルに関する記述に「驚きを通り越してショックを受けた」と書いています。今回は、地対空ミサイルの”基本”について解説してください。

小川:「詳しくは編集後記を再読してほしいと思いますが、柳田さんの『[マレーシア機撃墜]政治・軍事対立と人間の尊厳』というコラム(7月26日付け毎日新聞朝刊9面)には、『航空機を標的にする地対空ミサイルは、ジェットエンジンの排気の熱を赤外線センサーでとらえて追尾し、至近距離で爆発して目標を破壊する(後略)』とありました」

「柳田邦男さんはNHK記者出身の優れたノンフィクションの書き手で、緻密な取材に定評があります。航空関係の著作も多く、処女作『マッハの恐怖』(フジ出版社、1971年)は72年の大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。1983年9月のソ連軍による大韓航空機撃墜事件を取り上げた『撃墜』では、いち早く航法関係装置に関するコックピット側のミスを指摘し、航空関係者をうならせました。私も一緒に仕事をしたことがあり、尊敬する先輩です」

「その柳田さんにして、事実誤認することがある。地対空ミサイルにはジェットエンジンの排気熱を赤外線センサーでとらえて追尾するタイプしかないと思い込み、それがウクライナでマレーシア機を撃墜したと考えていたわけです。多くの日本人も当然、それ以上の基礎知識は持っていないでしょう。それでもいっこうに構わないのですが、今回は、地対空ミサイルについて少し知識を増やすことにしましょう」