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『NEWSを疑え!』第351号(2014年11月27日号)

『NEWSを疑え!』第351号(2014年11月27日号)
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆「国境なき医師団」という組織
◆きっかけはビアフラ戦争
◆中立・独立・公平を貫く
◆国境が溶ける時代
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・米大統領選にウェッブ氏が名乗り
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・更迭劇で見えた米国防長官のお飾り度(西恭之)
◎編集後記
・対艦ミサイルに関する読売の誤報

◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye):

◇◆「国境なき医師団」という組織

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:エボラ出血熱で、国境なき医師団の存在がクローズアップされました。小川さんの考えを聞かせてください。

小川:「エボラ出血熱については、当メルマガ第336号(2014年9月25日号)ストラテジック・アイ『エボラ対策の指針はスペイン風邪』でも取り上げました。最新の流行状況については、アメリカ疾病管理予防センター(CDC=Centers for Disease Control and Prevention)の関連ページからご覧ください。世界保健機構(WHO=World Health Organization)発表の数字が載っていますし、さまざまな情報にアクセスできます。情報のポイントをいかにわかりやすく伝えるか、日本の行政担当者にも参考になるサイトですね」

●2014 Ebola Outbreak in West Africa(CDC)(※外部リンク)

●West Africa Outbreak Infographic(CDC)(※外部リンク)

小川:「今回のエボラ出血熱に対する国際社会の動きで、まず指摘しなければならないのは、WHOが満足に機能せず、初期対応に失敗してしまったことです。AP通信は10月中旬、WHOが感染拡大の初期対応に失敗したとする内部文書をすっぱぬき、WHOも文書流失を認めました。報道によると、内部文書はWHOが失敗した要因に『無能な職員』『官僚主義』『情報不足』などを挙げ、WHOの『ほぼすべての関係者』が爆発的流行の『兆候を見逃した』としています」

「間が抜けていたWHOに対し、エボラ出血熱で大活躍して国際的な評価を高めたのが国境なき医師団(MSF=Medecins Sans Frontieres)です。当初から警鐘を鳴らし続けていたMSFのいうことに国際社会はもっと早く耳を傾けるべきだった、MSFが活動していなかったら今回のエボラ出血熱で世界はいったいどうなってしまっただろうか、というのが世界の関係者の受け止め方なのです。日本では政府もマスコミもMSFの活躍にあまり触れませんが、ニュース映像に国境なき医師団のロゴマークばかり出ることからも、そんな雰囲気が想像できるでしょう。そこで今回は、国境なき医師団についてお話ししたいと思います。