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『NEWSを疑え!』第435号(2015年10月15日号)

『NEWSを疑え!』第435号(2015年10月15日号)
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆ 「中立」のこと、知ってますか?
◆ スイスとオーストリアだけが「本物」
◆ 永世中立・中立・中立主義・非同盟は同じじゃない
◆ 永世中立・中立=非武装ではない
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・ 日本はテロ封殺にユネスコを使え
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・ 米海兵隊の次期水陸両用車は…(西恭之)
◎編集後記
・ テロリストは殺戮を目的とする

◇◆ 「中立」のこと、知ってますか?

Q:安保法制をめぐる、さまざまな議論の一つに『中立国』の話がありました。たとえば日本はスイスやスウェーデンのような平和な中立国を目指すべきで、だから『戦争法案』なんていらない、という人がいます。ところが、多くの人は中立国とは何か、よくわかっていないようです。今回は中立国や永世中立国について解説してください。

小川:「このテーマについては、日本の議論がいかに整理されていないかを象徴する『流言飛語』が、それも、もっともらしく飛び交ったことがあります。おなじみ西恭之氏(静岡県立大学特任助教)がチェックした結果、このあと紹介申し上げるように全くのデマであることがわかりました。ご参考までに記しますが、社民党の福島瑞穂さんを揶揄し、攻撃するのが目的のようです」

「デマは、2015年7月末のテレビ朝日『朝まで生テレビ』で、ある野党政治家と司会の田原総一朗さんが交わした会話というもので、ネットに上がっています。おおよそこんなことがテレビで話され、100万人単位の人が見たという話になっているわけです」

『朝まで生テレビ』で放送されたとするデマ

政治家「ですから、日本はスイスのような平和中立国を目指すべきなんです」 
田原氏「スイスは国民皆兵制で、一般家庭に自動小銃がある国だよ」
政治家「いえ、たとえばスウェーデンみたいな中立国もあるわけですし……」
田原氏「スウェーデンはナチに協力して中立を守った国だし、いまでは武器輸出大国だよ」
政治家「えーと、ベルギーのように歴史的に中立を貫いた国もあるんです」
田原氏「ベルギーみたいに何度も外国軍に蹂躙されてもいい?」
政治家「えー、でも、侵略するより侵略されるほうがいいですし……」
田原氏「有事立法というのは、どこかがもし攻めてきたらどうするのか、どう対応するのかという法案ですよ。社民党はこんなものいらないっていうわけ?」 
政治家「戦争のための法律はいらないと思います」
田原氏「そうじゃない。どこかが攻めてきたときのために……」
政治家「いや戦争のための法律ですよ」
田原氏「ちょっと待って。じゃぁ、もしどこかが攻めてきたら殺されりゃぁいいっていう話? 降伏する?」
政治家「うーん、戦争が起きないように努力することが政治の責任じゃないですか」



(小川和久)