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日本政府が見落とした海兵隊ヘリの更新『NEWSを疑え!』

『NEWSを疑え!』第470号(2016年2月29日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・日本政府が見落とした海兵隊ヘリの更新
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・疑問を持たない記者なんて…(小川和久)

◇◆ 日本政府が見落とした海兵隊ヘリの更新

 前号の『NEWSを疑え!』(2月25日号)のミリタリー・アイでは、2010年に鳩山由紀夫首相が米海兵隊普天間飛行場の沖縄県外への移設を断念する判断材料となったと報道されている文書の内容が、海兵隊の部隊配置とUH-1中型ヘリコプターの機種更新に関する基本的な事実と矛盾していることを指摘した。今回は、その機種更新を解説したい。

 各年度の海兵隊航空計画によると、UH-1が配備されている海兵軽攻撃ヘリ飛行隊の任務は、「攻撃的航空支援、多目的支援、武装護衛飛行、火力支援の空中からの調整を、昼夜・天候を問わず、遠征作戦・統合作戦・連合作戦において行うことにより、海兵空陸任務部隊(MAGTF)司令官を支援する」ことである。2015年度から、情報・監視・偵察と電子戦が任務に加わった。

 この任務のため、海兵軽攻撃ヘリ飛行隊は2000年代まで、AH-1Wスーパーコブラ攻撃ヘリ18機とUH-1Nツインヒューイ中型汎用ヘリ9機で編成されていた。普天間飛行場には、AH-1W約4機とUH-1N約4機の分遣隊が、カリフォルニア州の飛行隊から6か月交代で派遣されていた。この配備方式をUDP(部隊配備計画)といい、CH-53E大型輸送ヘリ約4機もUDPで普天間に配備されている。

 海兵隊のUH-1Nは、正・副操縦士、クルーチーフ(整備責任者)、機関銃手の乗員4人と、戦闘兵6-8人または貨物を搭載し、機関銃やロケット弾で武装して、巡航速度110ノット(時速204キロ)で飛行することが多かった。この場合、無給油の航続距離は248海里(460キロ)で、航続時間は2時間強となる。



(小川和久)