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用途が見つかった?日本の余剰プルトニウム

『NEWSを疑え!』第485号(2016年4月25日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・用途が見つかった?日本の余剰プルトニウム
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・CH47――持ってるからって、使えるわけじゃない(小川和久)

◇◆ 用途が見つかった?日本の余剰プルトニウム

 米政府は核軍縮で余ったプルトニウムを、再び核兵器に用いることが難しい状態に希釈して、地層処分する方針を固めている。そして、意外にも日本の余剰プルトニウムが、この兵器級プルトニウムを希釈する材料として役立つ可能性が出てきているという。

 日本は化学的に分離されたプルトニウムを国内に10.5トン、英国とフランスに37トン、合計47.5トン保管しており、核燃料サイクル計画遂行に必要な量以上のプルトニウムを持たないことを、国際的に公約している。しかし、その一方で保有するプルトニウムの利用計画を示すことができない状態にある。原発の軽水炉におけるプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の利用(プルサーマル利用)も、高速増殖炉の開発も停滞しているからだ。


関西電力高浜発電所3号機(左)はMOX燃料を
装荷して2016年1月から3月まで再稼働した
(藤谷良秀氏撮影、2011年7月)

米国とロシアは2000年、核軍縮で余ったプルトニウム34トンずつを、核兵器としての利用が不可能な状態にすることで合意した。プルトニウム239の純度が低く、プルトニウム240など他の同位体の割合が高いほど、小型で信頼性の高い核兵器を作ることは難しくなる。



(小川和久)