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日本で承認されたコロナ飲み薬のリスク -『NEWSを疑え!』第1017号(2021年12月27日特別号)

『NEWSを疑え!』第1017号(2021年12月27日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
 ・日本で承認されたコロナ飲み薬のリスク
 (静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎編集後記
 ・いまこそ学ぶべき湾岸戦争の教訓(小川和久)

◇◆日本で承認されたコロナ飲み薬のリスク

 新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐ飲み薬が、日本で初めて承認された。米製薬大手メルクが開発したモルヌピラビル(商品名ラゲブリオ)は12月23日、米国の食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可を得て、翌24日、厚生労働省に特例承認された。

 臨床試験(治験)の中間結果では、重症化のリスクを50%減らすとされたが、最終結果では30%減に下方修正された。それでも、未知の影響がなければ、重症者の増加を抑制し、医療システムの負担を軽減する効果が期待できる。

 しかし、モルヌピラビルは新型コロナの治療薬としては初めて、ウイルスの遺伝子を変異させて複製を妨げる点で特有のリスクがある。軽症者が自宅で服用できることが利点とされるが、「1日2回、5日間服用」の処方を守り、感染力がなくなるまで自己隔離しないかぎり、感染力のある新たな変異株の発生源となるおそれがある。そのリスクを防ぐためには、入院患者、宿泊療養施設の患者、一人暮らしで自己隔離している人に限って処方すべきだ。



(小川和久)