- 『NEWSを疑え!』第1038号(2022年3月24日号)
- ◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆ベラルーシという国
◆ウクライナ、ロシアの「兄弟国」という歴史
◆経済立て直し失敗で独裁者が登場
◆ロシアによる併合はあるか
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・対ロシア制裁で石油ショックがくる
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・イスラエルがイランの無人機工場を破壊(西恭之)
◎編集後記
・極超音速ミサイルへの基本的な対策
◇◆ベラルーシという国
Q:ウクライナの首都キエフに迫るロシア軍には、ロシアから直接でなく、演習の名目で展開していたベラルーシから侵攻した部隊がいます。今回のテーマは、プーチンのロシアを支持しているベラルーシという国でお願いします。
小川:「ロシアのウクライナ侵攻は、ベラルーシから出撃して国境を越え、南下して首都のキエフを攻略する作戦が〝主攻〟(メインの作戦)です。しかし、私たち日本人はベラルーシのことを、あまりよく知りません」
「ベラルーシについては、プーチン大統領の盟友ルカシェンコ大統領のほうが、国そのものよりまだ知られているかもしれませんね。1994年に大統領に就任したルカシェンコは、96年に任期を延長、2004年に憲法の3選禁止を撤廃し、2020年には6選を達成します。世論調査の支持率(独立系メディアの調査で3%と出たこともある)と選挙の得票率に極端な差があり、〝ヨーロッパ最後の独裁者〟と呼ばれています」
・
・
・
(小川和久)