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『NEWSを疑え!』第36号(2011年8月4日号)

『NEWSを疑え!』第36号(2011年8月4日号)
◎高速鉄道事故から見えてくる裸の中国
・中国は4つの要素で動く
・中国のメンタリティから事故処理を見ると
・鉄道省叩きは権力闘争だ
◎セキュリティ・アイ:米韓原子力協定交渉に影を落とす韓国核武装論(主任研究員・西恭之)
◎ミリタリー・アイ:衛星をしのぐ高高度滞空型無人機の時代(主任研究員・西恭之)
◎テクノ・アイ:係留気球による国境警備・基地警備・巡航ミサイル防衛(主任研究員・西恭之)
◎今週の言葉:鉄道と愛国者と群衆と
◎編集後記:ちょっと物言えば「活動の中心人物」にされる恐ろしさ

ストラテジック・アイ(Strategic Eye):

◇◆高速鉄道事故から見えてくる裸の中国◆◇

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:中国の浙江省で7月23日、落雷の影響で停車していた高速鉄道、日本でいえば新幹線の列車に、後続列車が衝突する事故が起こりました。赤信号のところが青信号だったという異常な大事故ですが、日本人からすると中国当局の対応も異様に見えます。この不可思議さを分析していくと、中国という隣人と付き合って行くためのヒントも見えてくるのではないかと思われます。今回は、鉄道事故を入り口として、中国という国や中国人のメンタリティ(精神構造)について、考えをお聞かせください。

小川:「まず、中国の高速鉄道事情を概観しておきましょう。中国がトウ小平副主席の指導のもと『改革開放路線』に転換したのは1978年12月からです。その2カ月ほど前、トウ小平は日中平和友好条約の批准書交換のために来日し、新幹線に乗ったことで日本経済の発展ぶりや技術の躍進に大きく心を動かされたとされています。92年頃から、中国南部を視察したトウ小平の『南巡講話』をきっかけに、経済改革・開放路線が一段と加速していきますが、外国の技術を導入して時速200キロ以上の高速鉄道を建設すると決定されたのは2004年のことです。これ以降、中国は日本、ドイツ、フランスなど世界各国からの技術移転により、北京、南京、上海、武漢、広州などを結ぶ高速鉄道網を次々に建設していったわけです」
※(トウは偏が登、つくりがおおざと)

「事故を起こした車両に描かれていたCRHはチャイナ・レールウェイ・ハイスピード、つまり高速鉄道の頭文字で、CRH1はカナダ、CRH2は日本、CRH3はドイツ、CRH5はフランスからの技術移転を受けた車両とのことです。さらに独自技術を最高速度380キロに結実させたと胸を張るCRH380もあります。高速鉄道には、このほか時速200キロ以上で走行するDで始まるタイプ、300キロ以上のGで始まるタイプなどがあります」