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『NEWSを疑え!』第49号(2011年9月22日号)

『NEWSを疑え!』第49号(2011年9月22日号)
◎日本はネットワーク・セキュリティ後進国だ
・米国で調査したら、なんと「20年後れ」!
・日本のネットワーク・セキュリティは形だけ
・サイバー面だけではセキュリティと呼ばない
◎セキュリティ・アイ:北方領土の現状は不法占拠か、不法併合か(主任研究員・西 恭之)
◎ミリタリー・アイ:日本の敵基地攻撃能力が対中抑止力を高める?(主任研究員・西 恭之)
◎テクノ・アイ:海兵隊の新しい脚・統合高速船(JHSV)(主任研究員・西 恭之)
◎今週の言葉:ISAC(情報共有・分析センター)
◎編集後記:沖縄クエスチョン

ストラテジック・アイ(Strategic Eye):

◇◆日本はネットワーク・セキュリティ後進国だ◆◇

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:9.11を振り返った前回は、21世紀型の新しい戦争としての「テロとの戦い」という話が出ました。また別の角度から21世紀型の新しい戦争を考えると、「サイバー戦争」という言葉が思い浮かびます。2011年4月には米国ソニーがハッカー攻撃を受け、PlayStation Networkなどから1億件を超える個人情報が流出して大問題になりました。また、ここにきて三菱重工の潜水艦やミサイルを製造する工場のサーバーやコンピュータがウイルスに感染し、情報流出の恐れがあると防衛省が調査に乗り出しました。そこで今回は、日本のネットワーク・セキュリティはどうなっているか、という問題を取り上げたいのですが?

小川:「こうしたサイバー戦争の時代に対して6月、シンガポールで開かれた『アジア安全保障会議』(シャングリラ・ダイアローグ)でゲーツ米国防長官(当時)が『サイバー脅威は非常に深刻に受け止めているが、発信源はさまざまで、ひとつの国だけからのものではない』『政府による攻撃行為と呼べる条件は何か、反撃を要する戦争行為とは何かといった要件について国防総省が検討している』と述べた、と報道されています」

「『サイバー(cyber)』は、コンピュータやインターネットを指す言葉で、かつてはSF、つまり小説や映画の世界の話でした。そのサイバー空間を使った戦いが現実のものとなっているとして、『サイバー戦争』という概念を打ち出したのは、カリフォルニア州モントレーにある米海軍大学院のジョン・アーキラ教授です。私も2回、会って話を聞く機会がありましたが、情報化社会が進み、インターネットが全世界を覆い尽くしている今日、その脅威はリアリティを増しています。グーグルが中国発と見られるサイバー攻撃を受けた、韓国が北朝鮮発と見られるサイバー攻撃を受けたといった事件は珍しくありません。2010年9月には、イランが最初の原子力発電所として建造中のブシェール原発でコンピュータ・システムが『スタクスネット(Stuxnet)』と呼ばれるウイルスに感染したと報道されました。このウイルスは、イランを標的にイスラエルやアメリカが作って送り込んだのではないか、ともいわれています」