『NEWSを疑え!』は有料メールマガジンコンテンツです。バックナンバーは会員登録をされた方のみ読む事が出来ます。
  • 会員登録をされていない方は「購読する」ボタンより購読手続きを行って下さい。
  • 購読する

  • 会員の方は枚ページログイン後「バックナンバーを読む」ボタンよりお読みいただけます。
  • バックナンバーを読む

『NEWSを疑え!』第80号(2012年1月12日号)

『NEWSを疑え!』第80号(2012年1月12日号)
◎教えましょう──中国との付き合い方
・「敵意」か「軍事的能力」を封じる──「脅威」ではなくなる
・「民主主義国家同士は戦争しない」というアメリカの理論
・日中両国の「口先番長」たちよ、罵詈雑言や虚勢で問題は解決しないよ
◎ミリタリー・アイ:イランはホルムズ海峡を封鎖できるか(主任研究員・西恭之)
◎今週の言葉:イスラム革命防衛隊(イラン)
◎編集後記:『坂の上の雲』と『独眼竜政宗』

ストラテジック・アイ(Strategic Eye):

◇◆教えましょう──中国との付き合い方◆◇

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:防衛省は2011年11月23日、中国海軍の軍艦6隻が、22日午前から23日未明にかけて沖縄本島と宮古島の間の海域を通過したと発表しました。同省によると、駆逐艦2、フリゲート艦2、情報収集艦1、補給艦1の計6隻が、宮古島北東約100キロの宮古水道を東シナ海から太平洋へと時速約25キロで航行するのを、海上自衛隊のP3C哨戒機などが確認。防衛省は「航行に法的な問題はないが、海上自衛隊の護衛艦や哨戒機で警戒監視を続ける」としています。例によって日本では「果てしなき領土拡張と海洋進出の野望」などと、情緒的な反応が噴出しました。しかし、騒いだところで中国海軍の動きを止められるはずもありません。今回は、私たちはそんな中国の動きに対してどう構えるべきか、という話を聞かせてください。

小川:「宮古水道を中国の軍艦6隻が通過したと伝えるメディア報道は、まなじりを決して、まるで『敵艦見ゆ、との報に接し』という調子でしたね。軍事評論家と称する人がテレビに登場し、『情報収集艦は電波傍受を任務とする。その姿がとらえられたのは珍しい』などと解説し、中国海軍の脅威を強調していました。インターネットでも中国海軍の『恐るべき思惑』『挑発行為』といった言葉が飛び交いました」

「私は、この件でテレビ出演してほしいという連絡を受けたのですが、沖縄の那覇にいたので『これから東京に帰るが、テレビには間に合わない』と断り、夕方5時20分に那覇空港を離陸する飛行機に乗りました。東シナ海に沈む夕陽が実に美しかった。そのとき上空から自衛隊の那覇基地を眺めると、休日だったこともあって、アラートハンガー(スクランブル発進する戦闘機の格納施設)には5分待機の戦闘機が発進態勢にありましたが、エプロン(駐機場)には航空自衛隊の戦闘機は見当たらない。陸上自衛隊の格納庫は扉が開いていたものの、機影は見えませんでした。海上自衛隊はP3C哨戒機が8機ほど駐機していましたが、こちらも整備員が走り回るとか、飛行機がいまにも飛び立とうとしていた様子はありません。つまり自衛隊の那覇基地はいつもと変わらず、ごく普通だったのです」