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『NEWSを疑え!』第82号(2012年1月19日号)

『NEWSを疑え!』第82号(2012年1月19日号)
◎自衛隊はなぜ、南スーダンに派遣されるのか
・苦い教訓──1992年 カンボジア
・実績20年、成熟段階に入った日本のPKO
・提案──日本モデルでPKF参加を
◎セキュリティ・アイ:世界が不信の目を注ぐ日本の核物質保安体制(主任研究員・西恭之)
◎ミリタリー・アイ:米海軍予算から見た海兵隊削減の可能性(主任研究員・西恭之)
◎テクノ・アイ:イラン空爆のカギを握るイスラエルの無人機(主任研究員・西恭之)
◎今週の言葉:国連平和維持活動(PKO)
◎編集後記:阪神・淡路大震災、それからのこと

ストラテジック・アイ(Strategic Eye):

◇◆自衛隊はなぜ、南スーダンに派遣されるのか◆◇

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:日本政府は2011年12月20日の閣議で、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に陸上自衛隊施設部隊を派遣する実施計画を決定、同じ日の防衛会議で一川保夫防衛相(当時)が派遣を命令しました。派遣されるのは、首都ジュバ周辺の道路や橋梁を整備する施設部隊330人と、国連や現地政府機関との調整を担う陸自部隊40人。2012年1月11日には先遣隊がジュバへ出発し、16日には先遣隊が現地で活動を開始しました。3月までに1次隊約210人が順次現地入りして、新たな宿営地の設営や道路整備に着手。6月頃には、本格的な活動を担う2次隊約330人と交代する予定です。今回は、このPKOについて、小川さんの考えを聞かせてください。

小川:「自衛隊のPKO派遣については、1992年のカンボジアPKO以来、相も変わらず、思想も哲学もない不毛な議論が続いています。残念ながら過去のPKOと同じように、今回の南スーダンPKOもまた思想・哲学が不在である、と申し上げなければなりません。典型的な議論を三つ紹介しておきましょう」

「第1は、国民レベルに広く存在する議論で、軍事組織である自衛隊をPKOに送り出すことは海外派兵であり、日本が世界で戦争する国になる『蟻の一穴』だ、という主張です。これは日本の軍事力の実態、つまり自分たちが税金で支えている自衛隊とは何かが、まったくわかっていない話ですね。似たような議論で、平和目的を謳っていても、軍事組織を海外に出すことは日本国憲法に触れるのではないか、という主張もあります。これは、憲法は武力行使を禁止しているから、PKOで派遣する自衛隊の武器使用を制限すべきだという話につながります。自衛隊を派遣すべきとする側としては、制限を緩和してもらわなければ任務に支障