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『NEWSを疑え!』第88号(2012年2月9日号)

『NEWSを疑え!』第88号(2012年2月9日号)
◎「敵地攻撃論」が非現実的な理由──北朝鮮の世代交代を機に考える
・航空攻撃には3000機規模の空軍力が必要
・戦争終結能力のない敵地攻撃論は机上の空論
・北朝鮮の弾道ミサイルを封止するためのリアリズム
◎セキュリティ・アイ:パキスタン「核開発の父」がインドと闇取引?(主任研究員・西恭之)
◎ミリタリー・アイ:イスラエルがドイツ製潜水艦を増強すると…。(主任研究員・西恭之)
◎テクノ・アイ:敵地空爆における特殊部隊の役割(主任研究員・西恭之)
◎今週の言葉:ワイルドウィーゼル(米空軍)
◎編集後記:「拙速」を正しく理解すると…。

ストラテジック・アイ(Strategic Eye):

◇◆「敵地攻撃論」が非現実的な理由──北朝鮮の世代交代を機に考える◆◇

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:北朝鮮は、2011年12月17日に死去した金正日(キムジョンイル)総書記の葬儀が年末におこなわれた後も軍事最優先の「先軍政策」を堅持し、アメリカや韓国に対する強気の姿勢を続けています。若き指導者・金正恩(キムジョンウン)の威信を示すため、3度目の核実験やミサイル発射に踏み切る恐れもささやかれているようです。そこで今回は、北朝鮮がミサイルを撃つたびに日本で声高に叫ばれる「敵地攻撃論」(あるいは敵基地攻撃論)について、小川さんの考えを聞かせてください。

小川:「報道によれば、中国は新しい金正恩体制を支援するため、北朝鮮に対して食糧50万トンと原油25万トンを緊急支援すると決定しました。北朝鮮では、2011年の農作物の出来が例年より良好で、毎年100万トンほど穀物が不足するところ半分程度の不足で済み、中国からの食糧支援でまかなえるという話もあります。ただでさえ権力基盤が危うく、強気の姿勢を国内外に見せつけたい北朝鮮当局は、食糧難やエネルギー不足の懸念が薄れたぶん、威勢がよくなったわけです。金正恩氏が新指導者になった直後の1月、それまで住民から朝鮮人民軍に拠出させて貯蔵してきたコメを、一転して軍から住民に提供するよう指示したという情報もあります」

「北朝鮮の対韓窓口機関である祖国平和統一委員会のウェブサイトは1月10日、韓国で北朝鮮への柔軟な対話路線を主導してきた柳佑益(リュウイク)統一相を名指しで非難。20日には金正恩同志が人工衛星(実態は長距離弾道ミサイル)発射や核実験など国の威力を最強に固めるための壮大な作戦を陣頭指揮し、敵の肝を冷やさせた、などと主張しています」