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『NEWSを疑え!』第90号(2012年2月16日号)

『NEWSを疑え!』第90号(2012年2月16日号)
◎自衛隊は「平時の戦争」を戦っているか?
・【陸】執銃訓練が少ないから、銃が盗まれても気づかない
・【海】船に乗ってくれる野郎どもには、チェックが甘くなる
・【空】軍事組織なら、無事故記録を自慢しない
◎セキュリティ・アイ:米国のシェールガス革命が日本に天然ガスをもたらす(主任研究員・西恭之)
◎ミリタリー・アイ:イランを見れば北朝鮮のミサイル技術がわかる(主任研究員・西恭之)
◎テクノ・アイ:アフガンで戦う米軍の手投げ型ロボット(主任研究員・西恭之)
◎今週の言葉:江陵浸透事件
◎編集後記:「常在戦場」ということ

ストラテジック・アイ(Strategic Eye):

◇◆自衛隊は「平時の戦争」を戦っているか?◆◇

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:2011年11月、沖縄防衛局長が居酒屋で記者たちと開いたオフレコ懇談会で、普天間飛行場移設に関わる環境評価報告書の提出をめぐり「犯す前に犯すというか」と発言したとされ、更迭されました。12月には、一川保夫・前防衛大臣が普天間返還のきっかけとなった米海兵隊員らによる1995年の少女強姦事件について「正確な中身を詳細には知らない」と国会答弁。2012年1月には、田中直紀・現防衛大臣がNHK番組で国連PKOの武器使用基準の緩和と武器輸出三原則の見直しを混同。1月末には、後任(元職)の沖縄防衛局長が宜野湾市長選にむけて、同市に職員の親族がいるか調査を指示したり、投票を呼びかける「講話」をしていたとして問題になりました。大臣や防衛官僚の失言が目立ちますが、では、現場の自衛隊員の不祥事という問題はどうなっているのか? 今回は、これについて小川さんの考えを聞かせてください。

小川:「このメルマガの2012年1月5日号『日本の危機管理は格好だけ──情報セキュリティから考える』でも触れたように、防衛省で2008年7月28日、相次ぐ事故や汚職事件など防衛省・自衛隊の不祥事をなくするにはどうすべきかについて石破茂防衛大臣のヒアリングがおこなわれ、私と自衛隊入隊ルポで知られる作家の杉山隆男さんが招かれました」

「場所は市ヶ谷の防衛省A棟11階、大臣室の隣にある第1省議室。部屋に入るなり、私はポケットから携帯電話を取り出して『これは何ですか?』と問いかけました。このような防衛中枢に部外者が携帯電話の持ち込みを許されるなど、普通の国ではあり得ないことだからです。しかも、電波のアンテナが3本とも立っている。つまり、この部屋には電波シールドがなく、私が携帯を通話状態にすれば、すべての会話が外部に筒抜けになってしまうということです。これは、防衛省や自衛隊が平時の戦いを闘っていないという緊張感の欠如の表れです。『こんなことだから不祥事が頻発するのだ』と叱ったことは、すでにお話ししたとおりです」