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『NEWSを疑え!』第101号(2012年3月26日特別号)

◎テクノ・アイ:北朝鮮木造船にも有効? 米国の「仮想フェンス」(主任研究員・西恭之)
◎編集後記:企業と比べると、行政の無責任さがわかる

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

北朝鮮木造船にも有効? 米国の「仮想フェンス」(主任研究員・西恭之)

 全長3141キロに及ぶ米国・メキシコ国境は、両国の経済と社会を緊密に結びつけているが、就労目的の不法入国麻薬密輸に手を焼き、テロリストの密入国を警戒する米政府は、国境を監視し、取り締まるために試行錯誤を重ねている。

 国境線の全てをフェンスで封鎖すれば、監視は簡単になる。しかし、それには国境沿いの米国側自治体とメキシコ政府が猛反発、特にメキシコ側が国境警備や麻薬対策で協力しなくなるおそれが高く、実現は難しい。


米国アリゾナ州ノガレス市(左)とメキシコ・ソノラ州ノガレス市(右)
(米国土安全保障省サイトより)

 そのため、米国側はフェンスの建設を合計1000キロほどの区間(歩行者用595キロ、車両用480キロ)にとどめ、国境の大部分は税関・国境警備局が車両や航空機、それに「仮想フェンス」と呼ばれる各種の遠隔監視システムの連携によって警備している。


税関・国境警備局のMQ-9プレデターB無人機
(米地質調査所サイトより)

 税関・国境警備局の無人航空機(MQ-1プレデター10機、MQ-9プレデターB 5機)は、無人監視システムの反応が、人間によって引き起こされたのかどうかを確認するために派遣されることが多い。

 この仮想フェンスについて、米国土安全保障省は2006年、メキシコ及びカナダとの国境線の全部に展開するSBIネット計画に取りかかり、ボーイング社が主契約者となった。

 この計画の実証事業では、例えばアリゾナ州の全長45キロの国境地帯の場合、レーダーや高解像度カメラを備えた無人監視塔9基と、指揮所やパトロール車両が、無線データ通信で結ばれている。監視塔に設置されたMSTARレーダーは、歩行者を13キロ以上、自動車なら25キロ以上の距離から探知できる。