『NEWSを疑え!』は有料メールマガジンコンテンツです。バックナンバーは会員登録をされた方のみ読む事が出来ます。
  • 会員登録をされていない方は「購読する」ボタンより購読手続きを行って下さい。
  • 購読する

  • 会員の方は枚ページログイン後「バックナンバーを読む」ボタンよりお読みいただけます。
  • バックナンバーを読む

『NEWSを疑え!』第139号(2012年8月16日号)

『NEWSを疑え!』第139号(2012年8月16日号)
◎オスプレイって、どれくらい『危険な飛行機』なの?
・航空関係者にとっては『夢の飛行機』
・多数の死者を出したのは開発段階での事故
・安全性を強弁する防衛省は信頼を失う
◎セキュリティ・アイ:課題に直面する中国の航空産業(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ:南シナ海「三沙警備区」が中国にもたらすもの(西恭之)
◎編集後記:ジャーナリズムが形式主義を助長する

ストラテジック・アイ(Strategic Eye):

◇◆オスプレイって、どれくらい『危険な飛行機』なの?◆◇

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:2012年7月23日、アメリカ海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機が山口県の岩国基地に陸揚げされました。これは一時的な駐機で、アメリカは早ければ10月にも沖縄県の普天間飛行場で本格運用を始めたい意向です。しかし、オスプレイは4月と6月にも事故を起こしており、日本では危険な軍用機というイメージが定着。沖縄県はもちろん、山口県や岩国市も受け入れ反対の姿勢を示しています。今回と次回は、このオスプレイ問題を取り上げてください。

小川:「確かに日本では、『オスプレイは危険』というイメージだけが一人歩きしており、例によって情緒的な反対論も目立ちます。メディアも、危険性を煽ろうとする取り上げ方がほとんどで、視聴者や読者をミスリードしています」

「私は6月29日、NHKの夜の報道番組『ニュースウォッチ9』にオスプレイ問題でコメントしたのですが、ヒドい使われ方をしました。私の名前すら知らない若い男性の担当者と電話で40分ほど話し、『テレビカメラも更新するでしょう。営業車も更新するでしょう。米国はその位置づけで配備計画を進めているのです』と背景説明した部分が、コメントとして使われてしまったのです。しかもキャスターが、的ハズレに引用された私の発言を受けて『オスプレイの沖縄配備を営業車の更新と同じに扱うなんて…』といった調子で締めくくりました。もちろん、沖縄の人から私のところにも抗議の電話がありました」

Q:キャスターやアンカーマンは、その場でコメンテーターと議論しているのでない限り、収録したコメントを否定的に扱ってはならない。反論の余地がないからですが、NHKはそれをやったと?

小川:「そうです。しかも、肝心の『日本政府は住民の不安に応えなければならない』という私のコメントは使わなかった。この件は私がツイッターを使ってNHKに抗議し、それを受けてニュースウォッチ9のチーフプロデューサーのT氏から、番組を見直して反省したと連絡がありました。私のコメントの扱いについては謝罪し、決して偏った視点で企画したわけではないが、そのような印象を与えたと認めざるをえない、という話でした。私は、謝罪は不要だが、議論をきちんと整理したオスプレイ報道をしてほしいと伝え、7月2日に再取材のうえ放映されました。このメルマガでも、その整理をしたいと思います」