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『NEWSを疑え!』第147号(2012年9月13日号)

『NEWSを疑え!』第147号(2012年9月13日号)
◎知っていますか?世界有数、陸上自衛隊の航空戦力のこと
・第二次世界大戦前、「空軍」があったのは英・独・仏だけ
・世界有数、陸自、海自、空自の航空戦力
・オスプレイを論じる前に、これくらいは知っておこう
◎セキュリティ・アイ:コロンビア政府は武装犯罪組織を一掃できるか静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ:中国の戦略の成否は新型駆逐艦が握る?(西恭之)
◎編集後記:9月11日がやってくると…

ストラテジック・アイ(Strategic Eye):

◇◆知っていますか?世界有数、陸上自衛隊の航空戦力のこと◆◇

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:小川さんは、講演の質疑応答やツイッターなどでさまざまな質問を受けるでしょう。そのとき、日本人はこんな基礎的な軍事知識も持っていないのか、と驚くこともあるのでは? 代表的なものとして、どんな質問が寄せられていますか?

小川:「やはり最近は『日本は尖閣諸島を防衛できますか』と心配顔で聞く人が多い。軍事オタクから専門的な質問を受けることもありますが、いつも気になるのは、基礎的な軍事知識も備えていない日本人が圧倒的に多いという現実です。たとえば陸上自衛隊にも海上自衛隊にも飛行機があると説明すると、『ええっ!? 小川さん、本当ですか。飛行機は航空自衛隊だけじゃないんですか』といわれることがしばしばあります。これは、ちょっとショックですね」

Q:私(坂本)は1958年生まれですが、子どものころ漫画『紫電改のタカ』や『0戦はやと』(アニメにもなった)などを読み、紫電改も零戦も海軍航空隊、それから加藤隼戦闘隊の隼は陸軍飛行戦隊と知っていましたが。陸自や海自の飛行機のことを聞いて驚くのは、若い人ですか?

小川:「どちらかといえば若い人ですが、50代くらいの、たとえば経団連のパーティーで会うような大企業の部長クラスでも、知らない人が結構います。サラリーマンの世界で軍事問題が日常の話題になることは、ほとんどありません。軍事に関心がある人がいても、それは個人的な興味から知識を備えたものなのです」

「50代なら、昭和30年代の『少年キング』や『少年マガジン』などに戦争漫画が連載され、グラビアに航空戦艦や100トン戦車なんて図解が載っていましたから、読んだ人もあるでしょう。そもそも朝鮮戦争(1950~53年)が終わって10年たつかたたないかという時代は、戦争や平和に対する感覚が、現在と相当に違っていました。私が自衛隊に入ったのは60年安保の翌年ですが、演習場や明治神宮外苑での中央パレードに行くとき、ライフルを持ち、弾帯を腰に巻き、銃剣をぶら下げて、普通の人と一緒に横須賀線に乗っていましたから」

2012年6月12日には、陸上自衛隊のレンジャー隊員養成訓練ということで、小銃(実弾は渡されていない)を携行した迷彩服姿の隊員が、東京・板橋区の荒川河川敷から練馬駐屯地まで約6.8キロを徒歩で移動。森本敏防衛相は記者会見で『災害派遣などに備えて、市街地の行動に慣れておくため』と説明しました。通常のレンジャー訓練に災害時の訓練を加えた結果、そのようなことになったのですが、顔まで迷彩ペイントを施した隊員たちに驚いた住民もいたようで、反対の声を上げたグループもありましたね」